【二つの正義】「正義の反対はまた別の正義である」の正義とは何?
「正義の反対はまた別の正義である」というセリフがある。
クレヨンしんちゃんの野原ひろしが放ったセリフと誤認しがちだが、元ネタはパワプロクンポケットのヒーロー編で黒野鉄斎が言ったセリフなのだ。
そんな「正義の反対はまた別の正義である」
正義の反対は悪じゃないの?
と思う方がほとんどだと思います。
桃太郎のお話で「正義の反対はまた別の正義である」を例えてみました。
必ずしも桃太郎だけが正しいことをしているわけではないのかもしれませんね。
今回は桃太郎のお話に例えて
- 正義とはなにか?
- 正義の反対はまた別の正義なのか?
この二つを深掘りしていきます。
是非最後までご覧ください。
桃太郎が鬼退治をする理由
桃太郎が鬼退治をする理由は鬼が村に悪さをしているから。
村の財宝を横取りして鬼たちで独り占めにしているため、村の財宝を取り返すため鬼退治に向かうのだ。
つまり桃太郎が鬼退治する理由は、
鬼が村に悪さをして財宝を横取りしているから
ということだ。
だがその鬼退治によって桃太郎は鬼から財宝を奪い返している。
鬼は村に悪さをして財宝を横取りしたかもしれない。
でも事実として桃太郎は鬼から宝を奪っている。
あれ?横取りしていたのは誰なんだろう?
鬼は財宝を取られた側にもなる
桃太郎と仲間に全部財宝を取られてさらにはボコボコにされるのだ。
鬼なのは桃太郎の方なのではないか?
確かに財宝を独り占めはよくないけど鬼退治できるくらい強い桃太郎ならもっと違った解決策があるはずだ。
鬼は悪い事をしたのだから自業自得かもしれないが、もし鬼に子供がいたとしよう。
それを見た鬼の子供はどう思うだろうか?
新たな正義が生まれる
さきいかさんが書かれた漫画がすごく考えさせられます。
自分の親が桃太郎にボコボコにされたら許せないだろう。
そうなるとその鬼の子供はどうなるか?
親の仇のため復讐してやる
こう思うだろう。
なぜなら鬼の子供にとって桃太郎こそが悪だからだ。
自分の親が理由はどうであれボコボコにされているのだ。
許せるはずがないだろう。
鬼の子供から見たら桃太郎の方が鬼である。
ボコボコにされて宝まで奪われている復讐として、実力をつけて鬼が村に悪さしにいくだろう。
ということはもしかして、
桃太郎のお話はずっとループしている説
なのかもしれない。
今度は桃太郎が鬼側になり、鬼の子供が桃太郎側となってまた村から財宝を奪い返すのだ。
桃太郎のお話は実はずっとループしているのかもしれない。
「正義の反対はまた別の正義」である
正義だと思っていた行動は視点を変えると悪にもなるのだ。
・桃太郎は鬼が悪さをしているから退治する
・鬼の子供は親が傷つけられたから復讐する
どちらも自分にとって正しいことをしているのだ。
財宝は村のものだったのかもしれないし、それを横取りしたのは鬼なのかもしれない。
だからといって桃太郎が力でねじ伏せて取り返す行動は悪にも見える。
鬼が悪さをしたのも見方を変えれば復讐なのかもしれない。
争いは新たな争いを生むのだ。
争いは新たな争いを生む
正義とまた正義のぶつかり合い。
そうなるとこの戦いは終わることがないのだ。
争いは新たな争いを生む
正義ある行動だから戦っていいわけではない。
人間には心があり人の気持ちを分かり合える力があるのだから、戦い以外の方法がきっとあるはずだ。
だから戦いや戦争は本当にしたくないし無くなってほしいと願う。
桃太郎のお話でも鬼を退治するという選択がなされたが、他の方法もあったのではないだろうか?
正義はその人にとって正しい行動
正義ってなんなんだろうか?
その人にとっては正義でも違う視点では悪にもなる。
正義とはその人にとって正しい行動。
それは価値観ともいえる。
つまり価値観の違いから生まれる争いなのだ。
正義のぶつかり合いは価値観のぶつかり合い
価値観が違うのは当たり前だ。
人それぞれ生き方や育ってきた環境が違う。
だから価値観を押し付けたりするのではなくお互いを尊重していく事が大切だ。
・俺のやっている事は正しい
・あいつが間違っている
と思っていても相手からは同じことを思われているかもしれません。
正義の反対はまた別の正義である。これは別に言い換えると価値観と価値観のぶつかり合いなのだ。
正義という価値観を押し付けないようにしよう
今回は桃太郎のお話に例えて正義とはなんなのか?正義の反対はまた別の正義なのか?を深掘りしていきました。
正義とはその人にとって正しい行動でそれはその人の価値観そのものと言える。
その価値観を人に押し付けないようにしましょう。
まとめるとこちら!
・正義とはその人が正しいと思う行動
・「正義の反対はまた別の正義」は合っている
・正義と悪は価値観のぶつかり合いである
・正義「価値観」を押し付けないようにしよう
はい俺が正しい。
めでたしめでたしで終わらないように。
以上
おわり。